仏教用語『輪廻転生』の意味
『輪廻転生』(りんねてんせい)
車輪がグルグルと回るように、私たちの命は生まれ変わりをくり返しているという意味。
仏教用語『輪廻転生』と時事をまじえた法雅のひとりごと
「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。
本日、『鬼滅の刃』が最終回を迎えました。
法雅は以前「鬼滅の刃を僧侶目線で読んでわかった3つのこと」という記事を、このブログに書きました。
そこで作者・吾峠呼世晴先生は相当仏教のことを勉強されているとして、
- 家族の「縁(えん)」の強さ
- 断ち切れない「宿業(しゅくごう)」
- 仏教的な「生死観」
の3つをあげて解説をしました。
ネタバレになるのであらすじには触れませんが、最終回もこの3つを強く感じました。
個人的にはとても満足した最終回。
最後まで読んだ自分がこういう気持ちで終えられて良かったというのが正直な感想です。
アラフィフでも充分満足させていただきました。
吾峠先生ありがとうございました!
無の世界から、キャラクターを生み出し、物語を作っていくことは、とても常人ではできないことだと法雅は思います。
でもそれゆえに、作者がもつ思想や考えが作品に投影されるのだと思います。
吾峠先生にとってその思想とは、まさしく仏教の思想です。
そして最終回。それはあるセリフによって決定的になりました。
「輪廻転生」という言葉が入っていたのです。
「平和のために鬼と戦って命を落とした人たちは、絶対みんな転生して幸せに生きている」
こういうセリフこそが作者が一連の物語を通してもっとも言いたかったことであり、私たちへのメッセージだと思います。
生活のなかに生きる仏教用語『輪廻転生』
そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。
今回は『輪廻転生』です。
「輪廻転生」という言葉は仏教からきています。
車輪がグルグルと回るように私たちの命は生まれ変わりをくり返しているという意味です。
鬼殺隊は絶対悪といえる鬼無辻無惨ら鬼を退治するために結成された隊であり、命をかけて戦います。
もちろんそこには犠牲が多く、柱をふくめ多くの隊士が命を落としてしまいます。
ですが作者は、平和のために戦って命を落としたのだから、転生したら幸せに生きているという仏教の救いを述べています。
『鬼滅の刃』の作者からのメッセージ
ふと我に返ると、自分は社会のため、平和のため、命をかけて何かに取り組んできたのか。
法雅はまだ何もなし遂げていません。
ただ、子供たちには社会にお役に立つ人材になってほしいと願いつつ、いまも奮闘中です。
今、新型コロナウイルス対策のために、人と人との距離。のみならず国と国との関係性までも弱まっている現状です。
こういう時こそ注意が必要です。
社会のため、平和のため、一人ひとり行動を起こしていこうという吾峠先生からのメッセージだと法雅は受け止めました。
皆さんはどのように感じましたか?