洋館でいただくランチ
前菜からデザートまで妥協を感じないコースはさすが
一期一会の御縁に感謝。法雅(ほうが)です。
北海道・道南に住み始めて6年目のアラフィフ住職が、函館のランチのお店を紹介するシリーズ企画『函館deランチ』。
今回は函館で有名なフレンチレストラン「唐草館(からくさかん)」を紹介します。
函館市のタウンページをみるとフランス料理店として5店が載っています。
そこには高級フランス料理として有名な「ロワゾー・パー・マツナガ」や「五島軒本店」が載っています。
いつかはロワゾー・パー・マツナガに行ってみたい。
五島軒といえば、カレーをイメージする人もいると思いますが、五島軒は100年も前からのれっきとしたフランス料理店です。(創業当初はロシア料理店でした)
今回紹介する「唐草館」は、函館の観光名所・函館山の麓(ふもと)に立つ、昭和10年建築の洋館を生かしてフランス料理を提供しているレストランです。
それでは、唐草館の訪問記を始めたいと思います。
唐草館へ初訪問
その日は、12月としては厳しい寒波の影響でとても寒く、ときおり雪が降っていました。
唐草館は函館山の麓にあるので、慎重に坂道を運転しながら向かいました。
法雅は今回のランチを楽しみにしていました。
唐草館はベテランフレンチシェフ・丹崎仁(たんざきひとし)さんが腕をふるうレストランなので、料理は美味しいにちがいないでしょうし、何と言っても築85年の洋館をレストランにするという丹崎オーナーシェフのこだわりをぜひ体感してみたかったからです。
料理って、食べる場所や環境も大事だと思います。
また唐草館がある周辺は、異国文化が色濃くのこる場所でもあり、ノスタルジーを感じながらフレンチを楽しむには最高の立地といえます。
さて、ゆるやかな坂道の途中、閑静な住宅街のなかに薄緑色の洋館が建ってますので、場所を迷うことはありません。
ただ、駐車場は広いとはいえませんので、車の駐め方に迷ったらお店にききましょう。
唐草館の店内とメニュー
唐草館の店名について
法雅は「唐草館」というネーミングに興味を持ちました。
唐草といえば「唐草文様」が思い浮かびますが、どうして唐草館にしたのか調べてみますと、思いがけないところに答えが載っていました。
2017年の『ミシュランガイド・北海道版』です。
函館公園に向かう坂の途中に立つ昭和初期建築の洋館。以前、ここが医院として使われていた頃、壁に蔦が絡まっていたことから、この名を付けたという。
『ミシュランガイド・北海道版』312ページ
なるほど。
オーナーシェフは、当時の洋館に蔦がからまっている姿をみて「唐草館」と名づけたとのことですが、同時に唐草文様には「繁栄・長寿」の意味もあります。
おそらくは、「お客を伝ってお店が長く繁栄するように」との意味も込められていると法雅は推察しました。
唐草館の店内
築85年の洋館を利用した唐草館の店内は、上質で落ち着いた雰囲気の店内です。
店内に控えめに流れるピアノ曲により、一層上質さがひきたっています。
唐草館には、大小さまざまな7卓ほどのテーブルに35席が用意されています。
入り口から入って左側は10名ほどが利用できるエリアとなっているので、ちょっとしたイベントや食事会にも良さそうです。
法雅たちがランチを食べに行ったときは、落ち着いた中高年が3組、会社関係と思わしき5人が1組と、平日とはいえなかなかの混み具合。
皆さん、一応に予約をいれて来店しているようでした。
それぞれの客が楽しそうに会話をしている声が、店内に聞こえていました。
唐草館のランチメニュー
唐草館のランチメニューは、基本的に3つのコースから選びます。
ライトコース(税抜2,000円)
- 本日のスープ
- 本日のメインディッシュ
- デザート・コーヒー/紅茶
スタンダードコース(税抜3,000円)前日までの要予約
- 本日のオードブル
- 本日のスープ
- メインディッシュ(2品から選びます)
- 紅茶でマリネした音更産鶏のヴァプール
- 十勝野ポーク肩ロースのグリエ(+200円)
- 北海道産小麦「春よ恋」の自家製パン
- ワゴンデザート(お好きな3品)
- コーヒー/紅茶、もしくは追加料金でハーブティーなど
シェフコース(税抜4,500円)前日までの要予約
- 本日のオードブル
- 本日のスープ
- 北海道産牛ヒレ肉のグリエ
- 北海道産小麦「春よ恋」の自家製パン
- ワゴンデザート(お好きな3品)
- コーヒー/紅茶、もしくは追加料金でハーブティーなど
ライトコース以外は要予約ですので、唐草館はなるべく予約してから訪問しましょう。
スタンダードコースとシェフコースは、オードブルからはじまり、スープ、メインディッシュ、自家製パン、デザート、ドリンクと充実した内容です。
ランチを楽しみたい方は、ぜひ1時間半ほどの時間をかけて、ゆっくり歓談しながら楽しんでほしいと思います。
またワインをはじめアルコールも各種そろっています。
さて、いつものように2人で何をたべようか話しあった結果、法雅は「スタンダードコース」の「十勝野ポーク肩ロースのグリエ」をメインディッシュに。
ドリンクはメニュー表で気になっていた「おちゃらか茶」(+200円)をえらび金額は3,400円(税抜)です。
妻は同じく「スタンダードコース」の「紅茶でマリネした音更産鶏のヴァプール」をメインディッシュに。
ドリンクはコーヒーをえらび金額は3,000円(税抜)です。
唐草館のコースは、最後にお楽しみがあります。
どうぞ最後までご覧くださいませ。
唐草館のランチコースをいただきます
本日のオードブル
上がカニとオレンジのジュレ、下が酒粕をつかったオードブル。
カニの風味がのこる1品です。
本日のスープ
キノコのスープのカプチーノ仕立て。
濃厚なキノコの味わいとともに、ほのかにシナモンの香りがするスープです。
メインディッシュ(2品から選びます)
メイン①紅茶でマリネした音更産鶏のヴァプール
鶏は胸肉ですが、とてもやわらかいです。
盛りつけはクリスマスカラーをイメージしているようです。
メイン②十勝野ポーク肩ロースのグリエ(+200円)
豚の肩ロースは、とてもやわらかいので食べやすく、黒酢の香りが広がるので脂っこさを感じません。
北海道産小麦「春よ恋」の自家製パン
ワゴンデザート(お好きな3品)
待ってました。これが唐草館の名物、ワゴンデザートです。
最後のお楽しみとはこのことです。
店員さんが1品ずつ紹介しますが、これだけたくさんあると途中で忘れてしまいます。
見た目で好きなデザートを3品選びました。
すると、この3品を1皿に盛りつけて運んでくれます。
コーヒー/紅茶、もしくは追加料金でハーブティーなど
おちゃらか茶(+200円)
東京日本橋のお店「おちゃらか」の温かいお茶です。
果物・花・よもぎや昆布といった独特なお茶を提供しているお店です。
実際飲んでみましたが、とてもおいしく、日本茶の概念をかえたお茶といえます。
唐草館は洋館でいただくランチ
前菜からデザートまで妥協を感じないコースはさすが
洋館でいただく唐草館のランチは、とても上質でリラックスしたひとときを過ごせました。
丹下オーナーシェフが目指す「肩の力を抜いてリラックスできる空間作り」というレストランの姿が見事に表現されていると感じました。
それは、洋館という場所で食べたからではなく、前菜からデザートまで料理の妥協を感じない一種の「安心感」と「信頼感」を客に提供できているからだと思いました。
今回もたいへん美味しくいただきました。
唐草館(函館市青柳町/フランス料理)基本情報
住所:北海道函館市青柳町21-23
電話:0138-24-5585
営業時間:
昼11:30-14:30(L.O13:30)火曜日ランチお休み
夜18:00-21:30(L.O20:00)
定休日:月曜日(祝祭日の月曜日は営業)
駐車場:店舗隣に数台とまれます
お店のホームページ:https://www.karakusakan.com/
本当にランチにおすすめなのは、この店!
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