一期一会の御縁に感謝。晩酌和尚の法雅(ほうが)です。
飲酒歴30年のアラフィフ和尚が、晩酌について綴(つづ)るシリーズ企画。
今回は5回目、晩酌をつづけるメリットとデメリットはなんでしょうか。
晩酌をつづけるといっても、毎日晩酌をしている家庭もあれば、週1回ときめて晩酌をつづけている家庭もあります。
法雅の家庭は、日曜日と水曜日は晩酌の日ときめて何年もつづけています。
家庭によって晩酌の頻度(ひんど)はかわりますが、晩酌をつづけるメリットと、つづけることで起きるリスク、デメリットを書きます。
晩酌はとても楽しいひとときです。
その晩酌を長く楽しむことを目的とした記事です。
今回の記事を書くにあたり参照としたのは以下のとおりです。
- e-ヘルスネット(厚生労働省)
- 公益社団法人『アルコール健康医学協会』
- 一般社団法人『日本生活習慣病予防協会』
先に結論からいうと、
晩酌をつづけるメリットは4つ。
- 血行がよくなります
- 食欲が増します
- ストレスがやわらぎます
- 家庭内を円滑にします
晩酌をつづけるデメリットは3つ。
- メタボリックシンドロームなどの体の障害に要注意です
- アルコール依存症に陥(おちい)りやすいです
- 経済的にも負担がかかります
法雅はお酒を愛する一人として、長く晩酌を楽しみたいと思っています。
晩酌をつづけるメリットとデメリットをちゃんと知ることは、晩酌を長く楽しむためにとても大切なことです。
最後のほうに、法雅の晩酌の実体験をのせました。
この記事を読めば、長くご家庭で晩酌が楽しめるヒントが書いてあるのでメリットは大きいと思います。
それではさっそく始めます。
晩酌をつづけるメリット。適量飲酒はメリットがあります
最初に、晩酌をつづけるメリットを書きます。
そもそも晩酌は、夕食時にお酒を飲むことです。
言いかえれば、お酒と食事、両方楽しむのが晩酌です。
そんな晩酌には、どのようなメリットがあるか4つあげてみました。
①血行がよくなります
お酒にふくまれるアルコールには、血行をよくする働きがあります。
適量なお酒は血流障害をふせぎ、虚血性心疾患や脳梗塞をおさえるメリットがあります。
しかもお酒を飲まない人と比べて、適量なお酒を飲む人のほうがリスクが低く、そこから飲酒量がふえればリスクが高まるという「Jカーブ」を描(えが)きます。
厚生労働省が発信する「e-ヘルスネット」でも、国内における約10年間の追跡調査でこのJカーブが見られることを述べ、男女とも1日平均23グラム未満(日本酒1合未満)でもっともリスクが低いとの結果を載せています。
(参考:e-ヘルスネット)
お酒は昔から「百薬の長」といわれ、適量なお酒はかえって健康によいのです。
あくまで適量なお酒です。
②食欲が増します
お酒を飲むと、アルコールの血中濃度が上がり、胃液の分泌をうながし食欲が増します。
『アルコール健康医学協会』では、食べながらお酒を飲む、「晩酌のコツ」を教えています。
お酒と一緒に栄養のバランスのとれたもの、特にタンパク質や脂質を含んだ食物を食べると、アルコールと胃の粘膜の接触を緩和し、アルコールの吸収のペースがゆるやかになり、それによって胃腸障害を予防することができます。
食べ物によって胃が活動し、腸との間にある弁膜を閉じることで、アルコールの腸への移動を遅らせることもできます。
また、食べ物に含まれる水分は、血液中のアルコール濃度を薄める役割も果たします。
(参照『アルコール健康医学協会』)
お酒を飲むと食欲が増しますが、食べることにも一工夫することで、上手な飲酒ができるようになります。
もちろん食べ過ぎには注意です。
③ストレスがやわらぎます
「適量の飲酒はストレスを緩和し、心を和ませます。」『アルコール健康医学協会』
適量の飲酒は、精神的な緊張をほぐしてストレスをへらす「リラックス効果」があります。
最近の研究では、お酒を飲むと、幸せなここちにするドーパミンや、不安な気持ちをおさえるセロトニンを分泌させることがわかっています。
また、ワインやウイスキーなどの香りにもリラックス効果があることや、ビールの原料・ホップの香りにはアロマ効果があります。
このようなお酒のリラックス効果が、人間関係や仕事の疲れをやわらげたり、精神的なストレスをゆるめたりします。
お酒をストレス解消の道具と考えたら、かえって危険な落とし穴だということをお忘れなく。
④家庭内を円滑にします
おいしい食事とお酒は、家庭内のコミュニケーションを円滑にします。
ヨーロッパでは次のようなことわざがあります。
「In wine, there is truth.」(ぶどう酒のなかに真実がある)
お酒を飲むと、ふだんは言えないような本音や心の真実があらわれるという意味です。
お酒を飲むとストレスや緊張をやわらげる効果がはたらき、本音を話しやすくなることから、人間どうしのコミュニケーションを良くします。
家族であっても、ふだんは忙しい生活のなか、本音をいえないことがしばしばです。
晩酌をしながら、ふだん言えないことを話してみてはどうでしょうか。
悪酔いでの会話はかえって家族関係をこわします。
以上のように、晩酌をつづけるメリットは4つ。
- 血行がよくなります
- 食欲が増します
- ストレスがやわらぎます
- 家庭内を円滑にします
いずれも「適量のお酒」というのがポイントです。
『アルコール健康医学協会』のホームページには、適量飲酒のメリットを次のように載せています。
「適量のお酒は楽しい気持ちをさらに増加させる効果や、緊張感を和らげたり良好な対人関係を促す効果をもち、ストレスを解消させます。
家族や友人と共に語り合ったり笑ったりしながら、お酒の味とその場の雰囲気を楽しんで上手に飲みましょう。」
(参照:『アルコール健康医学協会』)
晩酌のメリットを活かすため、お酒を飲む私たちの飲み方が大切だと心がけたいものです。
晩酌をつづけるデメリット。暴飲暴食をつづけるリスク
次に、晩酌をつづけるデメリットを書きます。
お酒と食事、両方楽しむのが晩酌です。
しかし、暴飲暴食をつづけるなど、楽しみ方を間違えるとデメリットがあらわれます。
どのようなデメリットがあるか3つあげてみました。
①メタボリックシンドロームなどの体の障害に要注意です【身体的リスク】
厚生労働省が発信する健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、アルコールによる健康障害についてくわしく紹介しています。
(「e-ヘルスネット」アルコールによる健康障害)
とくに晩酌は、お酒を飲むと同時に食事をします。
飲む量と食べる量がふえてくると、すぐにメタボリックシンドロームのリスクが高まります。
メタボリックシンドロームは、きわめて動脈硬化をきたしやすく、心臓・血管病の重大な病気になるリスクが高い状態のことです。
その原因は、お酒のカロリーだけではなく、アルコールによって食欲がますことにより、過剰に食べることによっても起きます。
私たちの体にとって重大なリスクをともないますから、ぜひ気をつけたいものです。
また、メタボリックシンドロームだけではなく、晩酌をつづける身体的なリスクはその他に、肝臓病・すい臓病・循環器疾患・癌などです。
飲む量と食べる量に気をつけていきましょう。
ウォーキングなどの運動も忘れずに。
②アルコール依存症に陥(おちい)りやすいです【精神的リスク】
毎日晩酌をつづけている方は、とくに注意が必要なのがアルコール依存症です。
長期にわたって飲酒を続けていくと、だんだんお酒を飲まずにいられなくなります。
体調が悪いなと自覚していても、つい飲んでしまう。
そのうち、いつもの量のお酒では酔えなくなり、意識を失うまで飲みつづける。
こうなったら自分の意思では治せませんので、早期に適切な治療を受けることが大切です。
また、厚生労働省が発信する健康情報サイト「e-ヘルスネット」では、アルコール依存症とうつ病は合併しやすいことを上げ、注意を呼びかけています。
アルコール依存症の人が、のちにうつ病を合併する場合も、うつ病の人が、のちにアルコール依存症を合併する場合も、ともに確率が高い結果がでています。
つまり、アルコール依存症とうつ病は強い関係にあることを知ることが大切です。
アルコール依存症にならないよう、ご家族どうしでチェックしあってほしいと思います。
晩酌は家族で楽しみ、飲酒量は家族でチェックですね。
③経済的にも負担がかかります【経済的リスク】
1本200円のビールを1年間毎日飲んだら73,000円。
1日2本飲んだら1年間で15万円ちかくになります。
さらにビール以外に、缶チューハイや焼酎などを買っていたら、かなりの経済的負担となります。
このように毎日晩酌をつづけるとしたら、経済的負担は大きいことはあきらかです。
家計に余裕がある家庭はよいと思いますが、大事な出費を酒代にまわしたり、借金をしてまで酒代にあてるようでは本末転倒です。
もし、経済的負担を感じるなら、晩酌の回数を毎日から週3回とかに減らしたほうが良いと思います。
こういった家庭の経済事情もあわせて、ご家族で話しあえるコミュニケーションをもてるようにしたいものです。
家族の話しあいのもと、楽しい晩酌をつづけたいものです。
以上のように、晩酌をつづけるデメリットは3つ。
- メタボリックシンドロームなどの体の障害に要注意です
- アルコール依存症に陥(おちい)りやすいです
- 経済的にも負担がかかります
いずれも「暴飲暴食」がポイントです。
『日本生活習慣病予防協会』のホームページには、「少酒の勧め」として次のように載せています。
「さまざまな生活習慣病がアルコールと密接に関わっていて、大酒をすれば多くの病気が誘発される可能性が高まります。
「健康日本21」のなかでは、アルコールに関して「1日20g(日本酒に換算して一合程度)の摂取が望ましい」とされています。
「百薬の長とはいへど、万の病は酒よりこそおこれ」という言葉もあるとおり、アルコールをたくさん飲める人でも、1日にその程度の飲酒量が望ましいということです。」
(参照:『日本生活習慣病予防協会』)
「万の病は酒よりこそおこれ」
1日20グラム(日本酒で約1合)をこえる飲酒は、万病の元との意識をもって、ご家族でチェックしあいたいものです。
法雅の家の晩酌と、健康診断の実体験を書きます
法雅の家では、日曜日と水曜日を「晩酌の日」と決めて、それ以外の日は飲まないようにしています。
とても真面目に晩酌をしているように見えますが、じつは以前は毎日晩酌をしていました。
毎日の晩酌が週2回になったわけ
法雅の晩酌は、北海道に引っ越しした5年前から始まりました。
北海道のビール『サッポロクラシック』にはまり、スーパーから中瓶をケースごと買っては毎日飲んでいました。
美味しい料理に美味しいビール、毎日夜が楽しみでした。
そんな生活をつづけて1年半、以前より確実に体重が増加してきたことが気になりました。動くのも辛いほどです。
そこで函館市の大きな病院で健康診断を受けることにしました。
結果は、メタボリック判定で予備軍該当となりました。
肝機能も脂質も血圧も経過観察との判定です。
「あぁ、やっぱり」と正直思いました。
まだまだ健康に気をつけて生きなくてはいけないと思い、反省をし、それから半年間はひたすら運動をして体重を10キロ落とすことに成功しました。
晩酌については、法雅はお酒が大好きなのでお酒を断つことはできません。
ですが、毎日の晩酌から週2回の晩酌ならつづけられると思い、その時から日曜日と水曜日の「晩酌の日」が始まり、現在までつづいています。
アラフィフ世代の体調管理はむずかしいもの
ここ数年は、健康診断の結果も良好でしたが、今年またメタボリック判定で予備軍該当になりました。
これも原因はわかっています。
完全な運動不足です。
コロナ禍ということもあり、出張や行事がへり、ただでさえ動かなくなっています。
そのうえ今年の春からブログを書きはじめ、お寺の予定がなければ朝から晩までいすに座ってパソコンにむかっているのですから、完全な運動不足です。
3ヶ月で3キロ体重を落とすことを保健師と約束し、現在毎日2キロのウォーキングをしています。
このように、アラフィフ世代の体調管理は油断をしていると、すぐに悪化するものと心得て生活することが大切だと感じています。
毎年の健康診断は必ずうけましょう。
今では、自分のアルコール体質を簡単に調べられるようになりました。
お酒を飲む方は、健康のために1度調べるべき
この遺伝子検査キットで調べれば、お酒と付き合うためにどんなことを気を付けたらよいのか分かります。ついでに将来の病気のリスクも分かります。
検査はとても簡単で、しかも「一生もの」級のアドバイスをもらいました。
検査の様子を知りたい方は、こちらの記事をクリックしてご覧ください。
「一期一会の御縁に感謝」飲酒歴30年の晩酌和尚・法雅(ほうが)です。「お酒は、飲めば飲むほど強くなる」よく成人した人やお酒が弱い人に向かって、上司や先輩がそういいますが本当でしょうか?半分正解で半分間違いです。[…]
まとめ 適量な飲酒と食事で、長く晩酌を楽しみましょう
今回は、晩酌をつづけるメリットとデメリットについて、たしかな参考資料と法雅の実体験をまじえて書きました。
結論として以下のことがいえます。
晩酌をつづけるメリットは4つ。
- 血行がよくなります
- 食欲が増します
- ストレスがやわらぎます
- 家庭内を円滑にします
晩酌をつづけるデメリットは3つ。
- メタボリックシンドロームなどの体の障害に要注意です
- アルコール依存症に陥(おちい)りやすいです
- 経済的にも負担がかかります
法雅はお酒を愛する一人として、長く晩酌を楽しみたいと思っています。
そして法雅は、いろいろな体験をとおして、現在週2回の晩酌に落ち着きました。
ご家庭によって経済状態や1度に飲む量、体調などがちがうはずです。
1度ご家族で晩酌の回数や飲み方について話しあってみてください。
そして、ご家庭にあった食べ方、飲み方をして、長く晩酌ができるように、楽しい歓談ができるようにしましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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