「一期一会の御縁に感謝」。晩酌和尚の法雅(ほうが)です。
飲酒歴30年のアラフィフ和尚が、寝酒について綴(つづ)るシリーズ企画。
今回は2回目。寝酒をつづけるメリットとデメリットを、たしかな資料をもとにお話しします。
今回の記事に参照として載せているデータや資料は以下のとおりです。
- e-ヘルスネット(厚生労働省)
- 公益社団法人『アルコール健康医学協会』
- 特定非営利活動法人ASKなど
先に結論をいいます。
寝酒のメリットは2つ
- 寝酒には入眠効果があります
- 寝酒を飲むとストレスがやわらぎます
寝酒のデメリットは3つ
- 寝酒の入眠効果はつづきません(アルコール依存症のリスク)
- 寝酒は太る原因になります(メタボリックシンドロームのリスク)
- 寝酒は必ず睡眠障害を起こします(生活の質が下がるリスク)
法雅の家庭は晩酌は週2回と決め、そのまま寝る直前まで寝酒を楽しんでいます。
この記事を読めば、寝酒のつき合い方が分かるのでメリットはあるはずです。
それでは、さっそく始めます。
最初に、寝酒の定義を知りましょう
寝酒をつづけるメリットとデメリットを話す前に、最初に「寝酒の定義」をきちんと覚えていただきます。
じつは寝酒と晩酌を混同している方が、かなりいらっしゃいます。
寝酒を飲むこと、晩酌を飲むこと、おなじ飲酒でもメリットとデメリットにちがいがあります。
ですので、あなたは寝酒を飲んでいるのか。晩酌を飲んでいるのか、しっかり区別してほしいのです。
まず晩酌の定義は、「家庭で晩の食事の時にお酒を飲むこと」(『広辞苑』趣意)です。
どんなに時間が遅くなっても晩御飯と一緒にお酒を飲んだら、それは晩酌です。
次に寝酒の定義は、「睡眠前にお酒を飲むこと」(『広辞苑』趣意)です。
たとえ自宅であろうが出張先のホテルであろうが、しかも朝帰りでこれから寝ようと思いお酒を飲んだら、それは寝酒です。
以下の記事では、寝酒と晩酌のちがいについて詳しくまとめています。
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なお、晩酌のメリットとデメリットについては、「晩酌の4つのメリットと、3つのデメリット」にて詳しく解説しています。
今回は、「睡眠前にお酒を飲むこと」を踏まえつつ、寝酒をつづけるメリットとデメリットについて、これからお話しします。
寝酒をつづける2つの小さなメリット
最初に寝酒をつづけるメリットについてお話しします。
寝酒をつづけるメリットは、これからあげる2つがあります。
- 寝酒には入眠効果があります
- 寝酒を飲むとストレスがやわらぎます
それぞれのメリットについて、これからお話しします。
メリット①寝酒には入眠効果があります
寝酒のメリットの1つ目は、入眠効果です。
厚生労働省が発信する健康情報サイト『e-ヘルスネット』では次のように載っています。
アルコールは寝つくまでの時間を短縮させます。そのためにアルコールを寝酒として使う人もいます。
『e-ヘルスネット』アルコールと睡眠
このように、寝酒の入眠効果に関しては認めています。
とくに日本人は、睡眠導入剤代わりに寝酒を飲む人がとても多いようです。
睡眠を長年研究し、数多くの出版物を出している大川匡子(まさこ)先生が、『保健医療科学』という本に寄稿されたなかに興味深いデータがあります。
諸外国と比較すると、日本は不眠解消の道具として寝酒を飲んでいる実態がはっきりあらわれています。
でも布団に入っても、なかなか寝つけない夜ってありますよね。
その場合、法雅は布団からでて、ビールを寝酒にしブログ作業することがあります。
すると1時間ほどで眠気をもよおすので、そしたら布団に入ります。
そういうときは寝酒のメリットを感じます。
メリット②寝酒を飲むとストレスがやわらぎます
寝酒のメリットの2つ目は、ストレスがやわらぐことです。
『アルコール健康医学協会』のサイトでは次のように載っています。
「適量の飲酒はストレスを緩和し、心を和ませます。」
適量の飲酒は、精神的な緊張をほぐしてストレスをへらす「リラックス効果」があります。
最近の研究では、お酒を飲むと、幸せなここちにするドーパミンや、不安な気持ちをおさえるセロトニンを分泌させることがわかっています。
また、ワインやウイスキーなどの香りにもリラックス効果があることや、ビールの原料・ホップの香りにはアロマ効果があります。
じつはいろいろなリラックス効果があるんですね。
就寝前に寝酒を飲むことで、人間関係や仕事の疲れをやわらげたり、精神的なストレスをゆるめたりするのでメリットはあります。
寝酒のメリットは「限定的」であり、その効果は「一時的」です
以上、寝酒のメリットについてお話ししました。
- 寝酒には入眠効果があります
- 寝酒を飲むとストレスがやわらぎます
これらの寝酒のメリットが生かされるのは「適量飲酒」の時です。
そして、気をつけてほしいことがあります。
毎日寝酒を欠かさず飲む人は、そのメリットが次第に無くなっていき、次にお話しするデメリットのほうが大きくなってしまうので要注意です。
寝つけない日だけ寝酒を飲むとか、曜日を決めて寝酒を楽しむ人であれば、上記の寝酒のメリットを感じつづけることができます。
このように寝酒のメリットは、飲酒するすべての人が得られないため「限定的」であり、その効果は「一時的」といえます。
寝酒をつづける3つの大きなデメリット
次に寝酒をつづけるデメリットについてお話しします。
寝酒をつづけるデメリットは、これからあげる3つがあります。
- 寝酒の入眠効果はつづきません(アルコール依存症のリスク)
- 寝酒は太る原因になります(メタボリックシンドロームのリスク)
- 寝酒は必ず睡眠障害を起こします(生活の質が下がるリスク)
それぞれのデメリットについて、これからお話しします。
デメリット①寝酒の入眠効果はつづきません(アルコール依存症のリスク)
寝酒のデメリットの1つ目は、入眠効果がつづかないことです。
先ほどメリットで話した入眠効果は一時的でやがて効かなくなり、そればかりかアルコール依存症へのリスクが高まります。
寝酒をすると次第にアルコールに耐性ができ、いつもと同じ量では眠れなくなり、眠るために飲酒量が増えていくという悪循環になりかねません。
出典:『ソニー健康保険組合』寝酒と睡眠の関係
毎日寝酒をつづけると、体がアルコールに慣れていき、いつもの量では寝られなくなります。
そこで少しずつ酒の量が増えていきます。
これがアルコール依存症のリスクを高めていくのです。
アルコール依存症への段階を解説
厚生労働省が発信する健康情報サイト『e-ヘルスネット』では「アルコールと依存」のことを詳しく載っていますが、わかりやすく箇条書きにまとめてみました。
- 習慣的に飲酒していると同じ量のお酒でも効かなくなるので、お酒の量が増える。
- 「お酒が欲しくなる」という『精神依存』が現れる。お酒を探したり、わざわざ出かけて買いに行くような行動が現れる。
- お酒が切れると身体の症状が出る『身体依存』が現れる。不眠・発汗・手のふるえ・血圧の上昇・不安・いらいら感などの離脱症状が現れる。
- さらに重症化すると幻覚が見えたり、けいれん発作を起こしたりする。
- お酒を止めると離脱症状が出現するので、症状を止めるためにまた飲酒するという悪循環となり、ますますお酒を止めることが難しくなる。
これが重度にいたるアルコール依存症の段階です。
入眠効果を得ようとして飲んだ寝酒が、やがてアルコール依存症へとつながっていることを知ってほしいのです。
2019年のデータでは、国内の多量飲酒者はおよそ2000万人といわれ、その中からアルコール依存症の疑いがある人はおよそ300万人といわれています。
けっして少なくない人数であり、私たちの身近にある問題と受けとめてほしいのです。
(参考サイト)『特定非営利活動法人ASK』日本の飲酒実態
デメリット②寝酒は太る原因になります(メタボリックシンドロームのリスク)
寝酒のデメリットの2つ目は、太る原因になることです。
お酒だけを飲む寝酒の場合、すこし酔いがまわる程度の量であれば太りません。
しかし、おつまみを食べながらの寝酒は、どんなに糖質を抑えたおつまみを食べたとしても太ります。
その理由をお話しします。
アルコールが体内に入ると、アルコールの代謝が優先されるので、一緒に食べるおつまみの糖質や脂質が脂肪に変わりやすくなるからです。
お酒と一緒におつまみを食べると体内ではどうなるのか。順番は以下のとおりです。
- お酒を飲むと、体内ではアルコールは毒物なので、肝臓がアルコール分解(解毒)を最優先する。
- 同時に食べたおつまみの「エネルギー化」が後回しになる。
- 肝臓の代謝処理が遅れることで、血中に「摂取カロリー」が渋滞。
- 渋滞を回避するため、カロリーは細胞に取り込まれる。
- できるだけ多く細胞に収納するため「脂肪」へと変換。
このように、おつまみは脂肪へと変わりやすいですが、糖質や脂質といった高カロリーのものは、とくに脂肪に変わりやすいので要注意です。
お酒を飲むと、肝臓のはたらきに変化がおきて、食べ物(おつまみ)が脂肪に変わりやすく、結果的に太ることにつながります。
経験者は語るです。
この状態をつづけていくと、やがてメタボリックシンドロームになります。
お酒はメタボリックシンドロームの引き金になることが多く、その結果、動脈硬化などの病気になるリスクが高まります。
ちなみに、寝酒は太るかどうかについては、「寝酒は太るか?その疑問、すべて解説しましょう」にて詳しく述べています。
(参考サイト)『e-ヘルスネット』アルコールとメタボリックシンドローム
デメリット③寝酒は必ず睡眠障害を起こします(生活の質が下がるリスク)
寝酒のデメリットの3つ目は、睡眠障害を起こすことです。
先述した入眠効果のメリットの根拠として「アルコールは寝つくまでの時間を短縮させます。そのためにアルコールを寝酒として使う人もいます。」『e-ヘルスネット』を引用しましたが、じつは続きのほうが大事です。
しかし就床1時間前に飲んだアルコールは、少量でも睡眠の後半部分を障害することが知られています。つまり、寝つきは良いのですが夜中に目覚めてその後なかなか眠れないという現象がおこります。また就床前のみならず就床6時間前に飲んだアルコールも睡眠後半部分の覚醒度を上げることが知られています。
出典:『e-ヘルスネット』アルコールと睡眠
つまり、寝酒は入眠効果はあるものの、アルコールの特性により中途覚醒という睡眠障害をおこすデメリットがあります。
これにより、未明や早朝に目が覚めてしまい、そこから寝つけないことが起こります。
この睡眠障害は寝酒のみならず、「就床6時間前に飲んだアルコール」、つまり晩酌においても同様です。
夜にお酒を飲んだら、その晩の睡眠は影響があると思ってください。
睡眠障害がつづくと、日中に倦怠感・意欲低下・集中力低下・食欲低下などの不調があらわれ、生活の質が下がるので決して軽く考えないようにしましょう。
(参考サイト)『e-ヘルスネット』アルコールと睡眠
寝酒による睡眠障害は、法雅も毎回経験しています
法雅は数年前から、晩酌は水曜と日曜の週2回と決めてお酒を飲んでいます。
そして晩酌から、そのまま寝る直前まで飲酒をする「晩酌から寝酒へ移行する」飲み方をしています。
この飲み方だと1回の酒量が多いせいか、寝つきは早いですし、朝4時から5時には目が覚めるという睡眠障害も必ず起きています。
寝酒を飲んだ翌日、とくに午前中は軽い倦怠感も感じます。
こういったデメリットもあると覚悟したうえで、お酒を飲んでいます。
それでも、お酒はやめられないんです。
寝酒のデメリットは、いずれも日常生活に支障をきたすので影響は大きいです
以上、寝酒のデメリットについてお話ししました。
- 寝酒の入眠効果はつづきません(アルコール依存症のリスク)
- 寝酒は太る原因になります(メタボリックシンドロームのリスク)
- 寝酒は必ず睡眠障害を起こします(生活の質が下がるリスク)
いずれのデメリットも、自分でコントロールできなくなると日常生活に支障をきたすので、その影響はとても大きいのです。
お酒を飲む方は、健康のために1度調べるべき
この遺伝子検査キットで調べれば、お酒と付き合うためにどんなことを気を付けたらよいのか分かります。ついでに将来の病気のリスクも分かります。
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検査の様子を知りたい方は、こちらの記事をクリックしてご覧ください。
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まとめ 寝酒のメリットは小さく、デメリットのほうが大きい。好きなお酒とどうつき合うかが鍵
今回は、寝酒をつづけるメリットとデメリットを知りたい方へ、たしかな資料をもとにお話ししてきました。
結論として以下のことがいえます。
寝酒のメリットは2つ
- 寝酒には入眠効果があります
- 寝酒を飲むとストレスがやわらぎます
寝酒のデメリットは3つ
- 寝酒の入眠効果はつづきません(アルコール依存症のリスク)
- 寝酒は太る原因になります(メタボリックシンドロームのリスク)
- 寝酒は必ず睡眠障害を起こします(生活の質が下がるリスク)
このように、寝酒のメリットは「限定的」「一時的」であり、デメリットはやがて日常生活に支障をきたすものばかりです。
寝酒のデメリットを大きくしない鍵は、好きなお酒とどうつき合うかに尽きます。
法雅は過去にメタボ予備軍になった経験から、現在週2回の寝酒に落ちつきました。
好きなお酒を長くつづけたいから飲酒の頻度を下げたのです。
その経験から、1度ご家族で寝酒の飲み方について話しあうことをおすすめします。
適度な運動をつづけることと、1年に1回は定期検診をうけること。それだけで長く健康的に寝酒を楽しむことができるでしょう。
最後までご覧いただき、ありがとうごさいました。
最後に、寝酒を楽しむ皆様におすすめなレビュー記事を紹介します
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