仏教用語『懺悔』文字はときに凶器になり、事件の引き金にもなる

仏教用語『懺悔』の意味

『懺悔』(ざんげ)

仏教では「さんげ」という。
過去に犯した罪を神仏や人々の前で告白して許しを請うこと。

仏教用語『懺悔』と時事をまじえた法雅のひとりごと

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

6月8日、日本を震撼させた東京・秋葉原での無差別殺傷事件から12年を迎えました。

7人が命を落とし、10人が重軽傷をおった事件は昨日のことのように思い出すくらい衝撃的な大事件でした。
当時テレビは連日この事件を報道していました。

事件を起こした加藤死刑囚は、「インターネットの掲示板で嫌がらせをうけて犯行に及んだ」と述べました。

もちろん法雅は加藤死刑囚が犯した犯罪を肯定するつもりは毛頭ありません。

ただ、インターネットのなかの誹謗中傷は12年たった現在も変わっていないと思います。

つい先日も、『テラスハウス』に出演していた木村花さんがSNSでの誹謗中傷をうけて命を絶ったことが報道されていました。

また法雅がTwitterをのぞくと、いわゆるインフルエンサーとよばれる人たちが誹謗中傷の書き込み被害をうけていることが多々あることがわかり、ネット内の誹謗中傷は日常化していることがわかります。

Twitterを使ってみての感想

やはり言葉と同様「文字はときに凶器になり、事件の引き金にもなる」ことを承知してSNSを使ってほしいと思います。

法雅もTwitterを使いますが、文字はときに凶器になることを承知して丁寧な言葉をつかうように気をつけています。

まわりのつぶやきをみていると、ぎりぎりセーフのつぶやきや、はっきりいってアウトのつぶやきも見受けられます。

また有名人やインフルエンサーとよばれる人たちは、世間に与える影響力が大きいことを認識することが大事です。

そして彼らが発する言葉や文字には普通の人より責任が大きいことを自覚することが必要です。

「自分はどんなに成功しても普通の人と同じ」
これは自分が思っているだけであって周りはそう見ていないもの。

人間がもつ羨ましいという気持ちは、嫉(ねた)みとほぼ同じなので要注意です。

いずれにしても成功者であっても、そうじゃない人も、完璧な人間はいません。
どこかに欠陥があるものです。

つねに自分をふりかえって反省し、ときに懺悔することが大事だと思います。

生活のなかに生きる仏教用語『懺悔』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。
今回は『懺悔』です。

「懺悔」という言葉は仏教からきています。
もとは「さんげ」といいました。
過去に自分が犯した罪やあやまちを神仏や人々の前で告白して許しを請うことをいいます。

人間は大なり小なりいろんなあやまちを犯して生きています。

そのことをずっと心のなかに留めておくことは精神的にもよくありません。

神仏や信頼できる人に話してみるとスッキリして心の解放がえられます。
ぜひ試してみてください。

懺悔アイキャッチ画像
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