仏教用語『世界』日本のスパコン「富岳」世界一おめでとう

仏教用語『世界』の意味

『世界』(せかい)

もとは古代インド文字(サンスクリット)のローカダートゥ(loka-dhaatu)が語源。

ローカダートゥは仏教用語として用いられ「命あるものが生存する空間で、そこに仏が教えを広める空間」が本来の意味。

のちにインドから中国にきて「世界」という漢字をあてた。

現在では世の中という意味や、全人類の社会、地球上のすべての国という意味で使われる。

仏教用語『世界』と時事をまじえた法雅のひとりごと

日本のスパコン「富岳」世界一おめでとう

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

昨日のニュースで世界のスーパーコンピューター(以降スパコン)のなかで日本のスパコン「富岳」が計算速度世界一となったと報道されました。

一昔前とある閣僚が言った「2位じゃダメなんですか?」の名言は忘れられませんが、1位をとって日本の技術力が証明されたのであれば日本にとっても良いことではないかと思います。

報道の内容によると開発責任者の松岡聡センター長は「富岳は国民の関心が高い社会の課題を実際に解決するために作られた。1位を取ろうと思って作ったマシンではない」と述べたそうです。

とくに現在心配されている新型コロナウイルスの拡散や対応の研究でいち早く正確なデータを得る目的で能力を上げていったら世界一になったといいます。
つまり世界一は結果としてあとから着いてきたことが分かります。

ちなみに富岳は1秒間に41.5京回以上の計算が行えるそうです。

1億の1万倍が1京。といわれても人知をはるかに超越した能力です。

さて世界一とよく言われますが、世界という言葉はじつは仏教由来の言葉だということはあまり知られていません。

生活のなかに生きる仏教用語『世界』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。
今回は『世界』です。

「世界」という言葉は仏教からきています。
もとは古代インド文字(サンスクリット)のローカダートゥ(loka-dhaatu)が語源です。
ローカダートゥは仏教用語として用いられ「命あるものが生存する空間で、そこに仏が教えを広める空間」という意味でした。
のちにインドから中国にきて「世界」という漢字をあてました。

それが現在では世の中という意味で使われたり、全人類の社会や地球上のすべての国という意味で使われています。

仏教用語のローカダートゥが中国にわたり漢字に訳されるとき、「世」には時間の意味を、「界」には空間の意味を込めました。

よく過去世とか現世とか仏教でつかいますが、時間の規模や長さをあらわしているのが「世」です。
また境界というように空間の広さをあらわしているのが「界」です。

つまり本来の「世界」の意味とは、長い時間と広い空間にわたり仏様の教えを広めるということです。

なかなか深い意味が世界にはあったんですね。

現在では時間の意味がほぼなくなり、空間の意味だけが残っているともいえます。

世界の英訳「World」のなんとも複雑な事情

世界という言葉を英訳すると「World」になります。
世界一の英訳がThe best in the worldということからもわかります。

ところが英語のWorldの本来の意味にはキリスト教の教え、「神が造りたもうた世界」の意味が込められています。

こう考えますと、もともと仏教用語の「世界」を「World」に訳しても大丈夫なのかともいえます。
ここは興味深いところですが、現在はこの言葉に訳すことがもっとも「しっくりくる」という判断だと思います。

このように言葉って、もとをたどると宗教にたどりつくことが多いんですね。

そんな法雅の世界に関するひとりごとはさておいて、スパコン「富岳」世界一おめでとうございます。

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