仏教用語『加護』伝説の家政婦・志麻さんの夫ロマンさんは、家族の加護に徹する

仏教用語『加護』の意味

『加護』

神仏が力を加えて護ること。
ことに現在の加護は、人々が現世利益を期待する意味で使われているが、本来は神仏の力は見えないことから「冥加(みょうが)」の意味といえる。

日ごろ善根をつんでこそ、知らず知らずのうちに神仏の加護をいただける。

仏教用語『加護』と時事をまじえた法雅のひとりごと

4年前の第一印象から大きくかわった伝説の家政婦・志麻さん

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

今や「伝説の家政婦」といわれる志麻さんを最初に見たのは、4年前の『沸騰ワード10』(日本テレビ系列)でした。

依頼先の冷蔵庫の中にある食材をパッとみて、1週間分のつくりおきを3時間で仕上げる。
料理の知識のみならず、フランスの三つ星レストランで修行してきた技を駆使した料理に依頼先は驚き、「予約が取れない伝説の家政婦」と言われるほどに評判が広まった志麻さん。

4年前はじめて志麻さんを見た時は、口数少なく、はにかみながら黙々と料理を作る人という印象でした。

ところが現在は、以前より流暢にしゃべり、笑顔も増えました。

一体なにが原因なんだろう。

テレビ慣れしたのかな?と思っていた矢先、8月13日放送の『沸騰ワード10』と、8月16日放送の『ふたりのディスタンス』(NHK)を見て、答えがわかりました。

専業主夫ロマンさんの存在が大きいのだと思います。

家族を守るため進んで専業主夫の道をえらんだロマンさん

志麻さんの夫はフランス人のロマンさん。

ロマンさんは、志麻さんと15歳年下ですが、見事に「ハイスペック料理人」志麻さんのかけがえのない存在になっていると感じました。

『ふたりのディスタンス』の放送で、2人の生い立ちから出会い、そして現在までの流れが簡単に紹介されました。

孤独な人生を歩んだ2人が、導かれるように結ばれたんですね。

ロマンさんは決して裕福ではない片親の家庭で育ちました。

そのせいか、いつも孤独を感じ、心の隙間を埋めてくれた彼女に振られたころ、左肩に「家族」の文字を入れました。

19歳のとき、語学を学びたいと日本に行くことを決意。日本でのアルバイト先で志麻さんと出会います。

一方、志麻さんは何かにのめり込む性分で、フランス料理人になるため必死に修行しました。

ただ必死になるあまり、同僚のミスにつらく当たってしまい、だんだん料理人のなかで孤立してしまいます。
結果、フランス料理から逃げ出し、次のバイト先の居酒屋でロマンさんと出会うのです。

お互い孤独をかかえた同士。2人が結ばれるのは時間の問題でした。

とくにロマンさんは、いつも屈託のない笑顔で妻への愛、家族への愛を惜しみなく注ぐ方です。
こういうエピソードが放送されていました。

まもなく第3子の出産をひかえた志麻さん。
しかし志麻さんは、ロマンさんの将来を考えると、このままで良いのだろうかと不安になりました。
もし、やりたいことがあるのなら全力でやらせたい。その気持ちを聞いたロマンさんはきっぱり言いました。

「ぼくの夢は家族だから、家族のことをやりたい」

いま、志麻さんが「伝説の家政婦」といわれて充実した仕事ができるのは、家のことをすべて任せられるロマンさんがいるからだと思います。

ロマンさんが家族を守ってくれるからこそ、志麻さんは輝けるのです。

本当に理想の夫婦だと思いました。

ところで仏教では、守るという意味の言葉を「加護」といいます。今回は加護についてお話しします。

生活のなかに生きる仏教用語『加護』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。

今回は『加護』です。
「加護」という言葉は仏教からきています。
神仏が力を加えて護ることです。
ことに現在の加護は、人々が現世利益を期待する意味で使われていますが、本来は神仏の力は見えないことから「冥加(みょうが)」の意味といえます。

日ごろ善根をつんでこそ、知らず知らずのうちに神仏の加護をいただけるものです。

仏教用語の加護には2つの意味が含まれています。

はっきりと現れたご加護と、見えないご加護です。

はっきりと現れたご加護は、事故や災害の時に不思議な体験から難を逃れたことなど、神仏のご加護としか説明つかない場合に用います。

一方、見えないご加護とは、普段はまったく守られていることを感じませんが、長い時間をかけて生活が豊かになったり、家族が健康で生活できていること自体、じつは神仏のご加護なのです。

このように通常は見えないご加護のことを「冥加(みょうが)」といいます。

形や結果ばかりを求める傾向が強い現代人にとって、はっきりと現れたご加護のほうを好みがちですが、じつは普段は見えない冥加のほうがとても大きな利益(りやく)なのです。

伝説の家政婦・志麻さんの夫ロマンさんは、家族の加護に徹する

志麻さんの夫ロマンさんは、世間から「ヒモ」と呼ばれることもあるそうですが、法雅はまったくそうは思いません。

たしかに経済的なことは志麻さんが支えているでしょうが、実際の家庭生活は経済だけではまわりません。

たとえば子育てだって、オムツを買っただけでは意味が無く、オムツをはかせて初めて意味をなします。

ロマンさんのように、経済以外の家庭のことを愛情をもって、しかも全力でできる人はなかなかいないものです。

志麻さんの家庭は、ロマンさんの無償の愛というご加護に守られて生活しているのです。(合掌)

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