仏教用語『一大事』今はなによりも、命を最優先にすることが一大事

仏教用語『一大事』の意味

『一大事』

仏がこの世に出現する目的のこと。
それは一切衆生(いっさいしゅじょう・すべての生きとし生きるもの)を救済することしか目的はなく、それこそが一大事。

現在では、容易ならぬできごと。重大な事態・事件の意味でつかわれている。

仏教用語『一大事』と時事をまじえた法雅のひとりごと

新規感染7000人以上。「第4波」が猛威をふるう

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

感染力が強いとされる「イギリス型」変異株が主流となった感染拡大は、第3波といわれた1月初旬の感染者数を超える勢いです。
すでに重症者数は連日1,100人を超え、過去最多を更新しています。

法雅が住んでいる北海道でも、昨日(5月9日)の新規感染者数が500人を超え、驚きました。

法雅が住んでいる小さい町にも感染者が増え、いよいよ近づいた感があります。

大阪・兵庫は、すでに医療崩壊しているのでは

とくに医療体制が逼迫している大阪・兵庫の状態は危機的です。
『読売新聞』の記事によると、神戸市の高齢者施設ではクラスター(感染集団)が発生し、入所者と職員133人が感染、そのうち入所者25人が亡くなりました。
感染した入所者は病院にも入れず、災害派遣医療チーム「DMAT」から医師の派遣を受け、施設内で治療を受けていたとのことです。

また大阪府の高齢者施設でもクラスターが発生し、入所者と職員61人が感染、そのうち13人が亡くなりました。
あらためて新型コロナウイルスの感染力の強さと、高齢者の致死率の高さに注意が必要だと感じました。

現在、入院率で見ますと、感染患者の10%しか入院できない大阪。同じく感染患者の15%しか入院できない兵庫。大阪・兵庫の医療体制は「崩壊」といわずしてなんというのでしょうか。

決して他人事と思わず、「明日は我が身」だと思ってます。

以上のような第4波が猛威をふるう現在の状態は、まさに災害であり、日本の「一大事」です。
政治も企業も個人も一体となって取り組むべき問題ですが、真面目に取り組んでいる企業や個人がいる一方、ぜんぜん協力しない企業や個人がいるという、いわゆる二極化が進んでいること自体が「一大事」だと感じます。

ところで、一大事という言葉、もとは仏教由来の言葉なのです。

生活のなかに生きる仏教用語『一大事』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。

今回は『一大事』です。
「一大事」という言葉は仏教からきています。
仏がこの世に出現する目的のこと。それは一切衆生(いっさいしゅじょう・すべての生きとし生きるもの)を救済することしか目的はなく、それこそが一大事です。

現在では、容易ならぬできごと。重大な事態・事件の意味でつかわれています。

仏教でいう一大事は、1番の大事。つまりもっとも大事な目的のことです。
仏様の価値観からすれば、人々を救う以上の目的はなく、それを超える大事はないので、それこそが一大事なのです。

一方、現在つかわれている一大事は、大きな事件や重大な災害の意味ですので、ずいぶん意味が変わってきています。
たとえば仏様の一大事は、もっとも大事な目的なので、たった1つです。
現在つかわれている一大事は、大きい事件のたびに使われるので1つではありません。

このように意味の重さがまったくちがうのです。

今はなによりも、命を最優先にすることが一大事ではないだろうか

法雅もさすがにこの歳になれば、政治や経済の大事さは充分承知しています。
ですが、命が脅かされている、このコロナ禍。今はなによりも、命を最優先にとりくむことを一大事(一番の大事)とすべきではないかと思います。
この状況において、経済のことや、オリンピックのことを同時並行させるから思い切ったコロナ対策ができないのでないでしょうか。

命があって健康だからこそ、経済も活性化し、オリンピックも楽しめるのではないでしょうか。
なにが一番大事か、その一大事を押さえてこそ、まっとうな政治や経済になると思います。(合掌)

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