仏教用語『餓鬼』食べ物の廃棄を本気で減らさないと、日本が餓鬼道に堕ちるかも

仏教用語『餓鬼』の意味

『餓鬼』

生前に嫉妬や欲が深かったり、物に執着する行ないをした人が、その報いとして死後に堕ちる境遇。
つねにやせ細って、のどが細く飲食することができないなど、飢えと渇きに苦しむという。

六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)のひとつ。

現在では、子供をいやしむ呼び方として残っている。子供は食べる欲が旺盛だからかもしれない。

仏教用語『餓鬼』と時事をまじえた法雅のひとりごと

餓鬼道に堕ちた母親を救ったことがお盆の由来

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

今日は8月13日、8月盆の入りの日です。コロナ禍で移動の自粛が叫ばれていますが、スーパーは買い物客で賑わっていますし、いつもより道路も混んでいます。

やはりお盆休みは特別ですよね。

お盆の起源は、お釈迦様の弟子・目連(もくれん)尊者が亡くなった母親の姿を神通力で見たことから始まります。

目連の母親は生前欲が深くケチな性格だったため、死後餓鬼道に堕ちていたのです。
物乞いをする母親を見かねた目連は、神通力で食べ物や水を送りましたが、かえって母親を苦しめる結果となりました。

自分の力では母親を救えないことを悟った目連は、お釈迦様に相談しました。
お釈迦様は目連に伝えました。

「夏の修行が終わる7月15日に、たくさんの僧侶を招き、お供え物をして母親の供養をすれば餓鬼道から出ることができます」

目連は教えられたとおりに法事をおこない、母親を餓鬼道から救ったという話しです。

その故事から7月15日にお盆の法要が始まりました。

この説話のなかの餓鬼という言葉、仏教由来の言葉だとご承知の方は多いことでしょう。

生活のなかに生きる仏教用語『餓鬼』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。

今回は『餓鬼』です。
「餓鬼」という言葉は仏教からきています。
生前に嫉妬や欲が深かったり、物に執着する行ないをした人が、その報いとして死後に堕ちる境遇のことです。

つねにやせ細って、のどが細く飲食することができないなど、飢えと渇きに苦しみます。

餓鬼は六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)のひとつです。

現在では、子供をいやしむ呼び方として残っています。子供は食べる欲が旺盛だからかもしれません。

餓鬼に堕ちる原因は、生前に嫉妬深かったり、貪(むさぼ)る行いをしてきた報いとして説かれており、それを聞いた若い人たちは無関係だと思うかもしれません。

今の日本は世の中に食べ物があふれていて、しかもグルメ志向が高くとても幸せだからです。

そういう生活に慣れた人からすれば日本と餓鬼は無関係に思うかもしれませんが、つい一昔前まで日本は食糧難だったのです。

毎年この時期になると太平洋戦争のことを放送されますが、まさにその時代は大変な食糧難でした。

それだけではありません。
日本は異常気象で農作物が育たず飢饉(ききん)になり、多くの犠牲者をだした歴史をくり返しています。

まさに餓鬼の苦しみをあじわったのです。

東京オリンピックの弁当大量廃棄問題は「氷山の一角」

また世界に目を転じると、世界の穀物生産量は26億トン以上とされ、世界のすべての人が充分に食べられるだけの食料は作られています。
にもかかわらず、世界の11人に1人、およそ6億9000万人が慢性的な飢えに苦しんでいるといわれます。

食料が足りるはずなのに、全体に行き渡らないのはなぜでしょう。

  • 食料価格の高騰で手に入らない
  • 収穫した農作物が適切に保管できない
  • 加工するための技術が充分ではない
  • 食料を運ぶための手段がない

などあげられますが、一番の問題は世界中から大量に食料を輸入しながら、大量に廃棄している国があります。

日本です。

日本の食料自給率は38%で、6割の食料を海外から輸入しているにもかかわらず、まだ食べられるはずの食料646万トンを毎年廃棄しています。

これは世界の食糧援助量420万トンを大幅に超えてます。

東京オリンピックの期間中、各競技会場で大会スタッフの弁当あわせて13万食が廃棄されていたことが報道されました。

じつはそれは氷山の一角で、日本は以前から大量の食べ物を廃棄する悪習があります。
この悪習を改善しなければ、やがてその報いがくるのではと思います。

参照サイト:『みんなで食べる幸せを』世界の食料問題

食べ物の廃棄を本気で減らさないと、日本が餓鬼道に堕ちるかも

餓鬼に堕ちる原因は、生前に嫉妬深かったり、貪(むさぼ)る行いをしてきた報いとして説かれています。

世界中からかき集めた食料を大量に廃棄することは、見方を変えれば世界中で食料を求めている人の分まで買い上げ、しかもそれを有効に使うことなく廃棄しているとしたら、餓鬼に堕ちる大きな原因を作っているのではないでしょうか。

日本が餓鬼(飢餓)におちるのは、何も初めてではありません。過去に何回もあったことです。

でも、先人の長年の努力によって現在の豊かな国・日本を作り上げてきたのです。
これらの先人が今の日本の姿をみたら何というのか。

きっと「勿体ないことをするんじゃない」と言うことでしょう。

今日はお盆の入りの日。ちょうど良い機会ですね。(合掌)

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