仏教用語『付属』今と昔とでは意味がちがいすぎる謎

仏教用語『付属』の意味

『付属』(ふぞく)

仏が弟子に仏法の奥義を伝授し、布教の使命を託すことをいう。

そこから世間一般に後のことを託す意味に変化し、現在は「付属品」のように主たるものについているものに変化した。

仏教用語『付属』と時事をまじえた法雅のひとりごと

藤井「棋聖」誕生、おめでとうございます

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

7月16日、藤井颯太棋士(17)が史上最年少で将棋のタイトル『棋聖(きせい)』をとり、コロナ禍の日本を元気にしてくれました。
本当におめでとうございます。

翌日、藤井棋聖が通う名古屋大学教育学部付属高校の校長と担任の先生が記者会見をし、喜びを語りました。
とくに担任の先生は、3年前に藤井棋聖が公式戦29連勝をしたときの担任でもあり、「29連勝も見ることができたし、今回はタイトルも獲得した。担任として誇りに思う」と喜びを語りました。

この話しの流れから、藤井棋聖の学校は中高一貫校だということを知りました。

通常の国立大学教育学部の付属高校というと、将来の教員を養成する学校というイメージがありますが、藤井棋聖の通っている付属高校は独自の教育方針だということが『校長あいさつ』から理解できました。

良い学校と先生という恵まれた環境が、一流の人間を育てていくのですね。

現代につかわれる「付属」の意味

今回は『付属』という言葉を深掘りしていきますが、現代につかわれている「付属」の意味は、主たるものについているもの、付きしたがっているものという意味です。

たとえば藤井棋聖が通っている高校は、名古屋大学がメインに、それにしたがっている高校です。

しかも名古屋大学の敷地内にある学校なので分かりやすいですね。

また、私たちはAmazonなどの通販で買い物する場合、付属品をよくチェックしたりします。
このように現在の付属の意味は、あったほうが便利だけれど、大事なのはあくまで本体という意味で使われているかと思います。

この意味がすこし時代がさかのぼった古典だと変わってきます。

古典につかわれる「付属」の意味

平安時代に成立した『今昔物語集』には次のような一節があります。

「家業、及び妻子、眷属(けんぞく)を、弟に付属して山に入りぬ」

つまり、仕事や自分の妻子、一族たちを弟に託して出家したという意味になりますが、この時代の「付属」は「あとを託す」という意味でつかわれていることが分かります。

今とはずいぶん意味がちがいますね。

さらに、もう少し時代がさかのぼった仏教だと、意味が少し変わってきます。

生活のなかに生きる仏教用語『付属』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。
今回は『付属』です。

「付属」という言葉は仏教からきています。
もとは仏様が弟子に仏法の奥義を伝授し、のちの布教の使命を託すことをいいました。

そこから世間一般に後のことを託す意味に変化しました。
それが現在では「付属品」のように主たるものについているものに変化し使われています。

仏教につかわれる「付属」の意味

仏教にはいろいろな付属が説かれており、宗派によって、どの付属を重視するかが別れています。
ここではその詳細は割愛します。

ただ共通していることは、仏様が説かれた教えを、弟子の誰に伝えて布教を託すのか。
これが仏教でつかう付属の意味です。

言いかえれば、付属とは仏様のかわりに法を説く資格を、仏様からいただくことで、かなり重要なことです。

現在でいう主たるものについているものではなく、主たるものをそのまま与えられることが本来の付属の意味です。

しかし、どうしてここまで意味が変わってしまったのか。

外国語が入ってからなのか…もし詳しい方がおりましたら、教えてくださいませ。

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