仏教用語『不思議』の意味
『不思議』(ふしぎ)
もともとは不可思議という。
仏様の智慧や通力は、凡夫の私たちでははかることができないという意味。現在では言葉で表現したり、考えても分からないことを不思議といいます。
仏教用語『不思議』と時事をまじえた法雅のひとりごと
「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。
アラフィフ法雅は最近よく「昔はこうだったのになぁ」と思うことがあります。
「昔は」と思うこと自体、法雅が歳をとった証拠ではありますが、ここ近年の世の中の変化について思っていたことがあります。
それは世の中ってだんだんと画一化してきているなぁ。
ということです。
志村けんさんが先日お亡くなりになりましたが、志村けんさんが往年のコント番組で活躍していた時のように、当時のテレビ番組はお色気あり、ホラーあり、探検ありとバラエティー豊かでした。
バラエティーという言葉は「変化」や「多様性」という意味なのに、今のバラエティー番組は、クイズ番組かジャニーズか芸人。
もっと多様性がほしいと個人的に思います。
テレビ番組だけではなく、コンプライアンスの名のもとに政治も経済も法令遵守の画一した社会を作ってきたように思います。
かと思えば、LGBTを受け入れる多様性のある社会をつくりましょうとも呼びかけます。
まことに摩訶不思議な状況だと感じています。
生活のなかに生きる仏教用語『不思議』
そこで、生活のなかに生きる仏教用語。
今回は『不思議』です。
「不思議」という言葉は仏教からきています。もともとは不可思議といいました。
仏様の智慧や通力は凡夫の私たちでははかることができないという意味です。
つまりことばで表現したり、考えても分からないことを不思議といいます。
果たして日本の社会は多様性を認めるのか?認めないのか?先が読めなくなっている感じがします。
そこにきて今のコロナ騒ぎです。ますます先がよめず不安になります。もう摩訶不思議です。
安宅和人氏のインタビュー
昨日の「ニュースキャスター」という番組のなかで、ヤフー株式会社 CSO(チーフストラテジーオフィサー)の安宅和人氏が、コロナ後の日本の様子について予想していたので法雅は興味深く見ました。
安宅氏は明るく言いました。(以下趣旨)
- コロナ後の日本は相当世の中は変わりますが、日本は歴史的にみてもその変化に軽やかに対応できる国民です。
- ですから今回はコロナウイルスが黒船の役目をしてますが、きっとウイルスとともに生きる社会を作っていくでしょう。
- 具体的にいえば、今までは人が動く社会を作ってきましたが、これからは物が動く社会になります。
- 大きな変化にはきっと大きなビジネスチャンスがあります。
とニコニコしながら予想をかたる姿に、天才の気質を感じました。
たしかに法雅は町で用をたすのに、車であちこち移動して用をたしてました。
銀行のATMで記帳して、郵便局で手紙を出し、ついでに振り込みをして、クロネコヤマトでも荷物を出して、帰りにコンビニで買い物をする。
1カ所1分から2分の用事をまるでコマネズミのようにまわって用をたすことが当たり前だと思っていました。
それが家にいるだけで全部用をたせたらどんなに楽でしょうか。
将来のすがたは不思議で、まだなにもわかりませんが、あまり悲観にならず前向きに考えてみませんか?