仏教用語『大丈夫』の意味
『大丈夫』(だいじょうぶ)
仏教でいう大丈夫とは仏様のこと。
もともと丈夫とは、古代中国の単位1丈(約2m)の男をさし、一人前の男という意味だった。
そこに偉大なという意味の「大」がつき仏様の意味をもたせた。現在では、しっかりした男から意味がかわり、しっかりしているさま。
あぶなげのないさまの意味でつかっている。
仏教用語『大丈夫』と時事をまじえた法雅のひとりごと
衝撃!東京の新規感染者224人
「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。
昨日の東京都の新規感染者が過去最多の224人確認されたとの報道がありました。
東京都の説明ですと、集団検査を積極的におこなっている結果とのことですが、やはり人数が多いのが気になります。
また東京のみならず関東圏の感染者が増加しているのが気になります。
具体的に昨日の新規感染者の人数は、
- 埼玉県 22人
- 千葉県 22人
- 神奈川県 25人
東京に隣接していて、仕事やプライベートで東京を往来している人数が多いと思われる県の感染者が増加傾向なのはあきらかです。
また地方においても同様、出張などで東京を訪れた人が感染するケースが増えてきています。
このように東京から各地への影響が及ぶことも懸念され、小池都知事は不要不急な他県への移動を控えるよう都民に呼び掛けています。
ただ、普通に考えても集団検査をしているから感染者が増えているというのは理由にあたらないと思います。
行動的な20代、30代を中心に市中感染がひろがっているとみるべきで、やがて高齢者や基礎疾患をもつ人たちにも感染することは明らかではないでしょうか。
すこし行動を制限すべき段階ではないかと思います。
このまま行動を緩和しても大丈夫だろうか
それなのに政府の見解は、「現時点で重症者は少なく、検査態勢も拡充していることから、『総合的に判断すると直ちに緊急事態宣言を行う状況にはないと専門家の皆さんとも確認した』と述べています。
つまり、重症者は減少傾向だからまだ大丈夫。
感染者は若年層だからまだ大丈夫という姿勢です。
そして今日から5,000人規模のイベントが緩和され、感染対策をとったうえでのスポーツ観戦などができるようになります。
また8月からは政府主体の「Go Toキャンペーン」が始まり、冷え込んだ観光を活性化させる予定です。
現在、東京中心に市中感染がひろがっているにもかかわらず、行動を制限させるどころか、緩和して行動を広げようとしています。
本当にこれで大丈夫なのでしょうか。
1ヶ月後の感染状況をとても心配している今日この頃です。
さて、大丈夫という言葉は日常でもよく使いますが、じつは仏教由来の言葉だということはあまり知られていません。
生活のなかに生きる仏教用語『大丈夫』
そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。
今回は『大丈夫』です。
「大丈夫」という言葉は仏教からきています。
もとは仏様という意味をもっていました。
「丈夫」とは、古代中国の長さの単位1丈(約2m)の男をさし、見た目も立派で一人前の男という意味です。
日本では「ますらお」と読んでいました。
そこに偉大という意味で「大」の字をつけ大丈夫。
もっとも偉大な男という意味で仏様をあらわしていました。
現在では、しっかりした男から意味がかわり、しっかりしているさま。
あぶなげのないさまの意味でつかっています。
道南に住む法雅も、他人事ではありません
少なくても、国民が不安を感じる状態であれば、不安をうち消すような情報や会見などをすべきだと思います。
大丈夫だと安心を与えるのも政治のつとめではないでしょうか。
道南の片田舎に住む法雅は東京から離れていますが、現在の東京の感染状況はけっして他人事だと思っていません。
法雅も仕事で東京に行くことがあるからです。
このままの状況で東京に出張するとしたら、かなり勇気がいるなと感じるのが正直なところです。
1日も早くワクチンや治療法を確立させて「これで大丈夫」と安心を得たいと願っています。