仏教用語『下品』テレビから流れる言葉の「下品さ」が止まらない

仏教用語『下品』の意味

『下品』

仏教では「げぼん」と読む。
とくに浄土系宗派につかう。極楽浄土に往生する者を、生前に積んだ功徳のちがいに応じて九品を上品・中品・下品に三分し、下品は最下位。
仏の教えにどれほど誠実であるか、これが上品と下品の分かれ目とされる。

現在では、言葉づかいや服装など品のないことを意味する。

仏教用語『下品』と時事をまじえた法雅のひとりごと

昭和から現在までのバラエティ番組の変遷

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

子供の時からテレビを見てきた法雅は、昭和から現代までバラエティ番組の移り変わりを見てきました。

最初はドリフスターズの『8時だヨ!全員集合』を欠かさず見て、作り込まれたコントを見ながら大笑いしたものです。
次に漫才ブームが来て、当時若手のスター芸人だった、たけしやさんまたちが『俺たちひょうきん族』で活躍し楽しませてもらいました。

これら当時のバラエティ番組には、裸芸やお色気、下ネタなどもふくまれていましたが、テレビの前のいわゆる「お茶の間」にいる視聴者を意識しての番組作りをしていたと思います。

ところが、最近のバラエティ番組は、たとえば『しゃべくり007』のように、最初から台本無しで出演者が思いついたことを好きなようにやる番組もあり、あまりの内容の悪さに「いったい何を見せられているんだろう」と唖然とすることがあります。

番組づくりもずいぶん変わったようです。

とくに気になるのは、言葉の使い方の「下品さ」が止まらないこと

とくにここ近年は、テレビから流れる言葉づかいの劣化、下品さが気になります。

今から15年前、テレビに初めて小島よしおが出てきたときの衝撃は忘れられません。
海パン1枚で出てきて「そんなの関係ねぇ!」と絶叫しながら連呼するネタを見て、その容姿よりも「テレビで『そんなの関係ねぇ!』って言っちゃうんだ」のほうが驚きが大きかったです。

しかも「そんなの関係ねぇ!」は、2007年の流行語大賞トップ10を受賞しました。
このことは、もともと日常会話で使われていた「そんなの関係ねぇ」が、テレビの電波にのってお茶の間に流れた結果、日常会話が流行語になる現象を起こしたほど、当時としてはインパクトのある言葉だったのです。

また割と最近では、ガンバレルーヤ・よしこがキレたときの一言「クソが!」や、バイキング・小峠のツッコミなど、およそテレビで放送してもいいのかと思うような下品な言葉が流れています。

テレビで流れている言葉は、世の中に大きな影響を与えていると思います。
そこから子供たちがマネをしたり、多くの人々に知れ渡るようになります。

下品な言葉も「こういうことを言ってもいいんだ」と誤解を与える。これがテレビの力だと思います。

法雅はとってもテレビが好きだから、あえて言わせてもらいました。

ところで、下品という言葉、もとは仏教由来の言葉なのです。

生活のなかに生きる仏教用語『下品』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。

今回は『下品』です。
「下品」という言葉は仏教からきています。仏教では「げぼん」と読みます。
とくに浄土系宗派につかわれています。
極楽浄土に往生する者を、生前に積んだ功徳のちがいに応じて九品を上品・中品・下品に三分し、下品は最下位。仏の教えにどれほど誠実であるか、これが上品と下品の分かれ目とされてます。

現在では、言葉づかいや服装など品のないことを意味します。

仏教で使われている品(ほん)は、仏の教えにどれほど忠実に生活しているか、修行しているか。これをレベル分けしたのが「品」で、下品(げぼん)は仏の教えから遠ざかった生き方であり、往生から遠い状態のことです。

また、日常会話の品(ひん)は、人や物にそなわる風格や人がらのことですから、仏教で使われる意味とはちがいます。
ですが、ともに品が高いほど、仏や人々から評価されるという意味では共通しています。

今は一発ギャグとインパクト重視の時代。まだまだ言葉の下品さは進むかもしれない

今回は、テレビで流れる言葉の劣化・下品さに焦点を当ててみました。

いまのテレビ局が求めるお笑い芸人の条件は「短時間に笑いがとれ、しかも視聴率がかせげる」だと思います。
ゆえに大声と一発ギャグで、インパクトを与えるネタがまだまだ重宝されていくでしょう。
これらのネタを作るために、まだまだ言葉の下品さは進むと予想します。

これも時代の流れでしょうか。

じつは最近、アマゾンプライムで『Mr.ビーン』を見ています。
映画版ではなくテレビ版のほうが面白いですね。

ほとんどしゃべらないのに、表情やジェスチャーでじわじわ笑わせ、最後にドカンと爆笑させる。さすがです。

最近こういうネタができる芸能人がいなくなったのは寂しい限りです。(合掌)

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