お疲れ様です。法雅です。
今回は『五島軒レトルトカレー』を紹介します。
函館市には老舗の洋食レストランがあります。
それが明治12年創業の五島軒(ごとうけん)です。
函館市へ観光に来た方はすでに食事をしたという方もいることでしょう。
法雅も何度か訪問しランチを楽しみました。
その老舗の味がご家庭でも楽しめるよう、五島軒では通信販売にも力を入れています。
レトルト・缶詰・洋菓子・デリカと多様に揃えています。
そのなかでも今回はレトルトカレーにしぼって紹介します。
五島軒のことをご存じない方もいると思いますので、五島軒の歴史などを書き、実際にレトルトカレーを食べた様子や感想を書きます。
今回の記事作成にあたり、五島軒のホームページも参考にしました。
もっと五島軒のことを深掘りしたい方はこちらをご覧ください。
https://gotoken1879.jp/
五島軒の歴史
明治12年、若山惣太郎と五島英吉によって創立した五島軒
五島軒は明治12年(1879年)、初代・若山惣太郎と料理長・五島英吉によって、ロシア料理とパンの店として函館市に創業しました。
初代・若山惣太郎は東京の米問屋の長男として生まれましたが、ゆえあって東京をはなれ函館に来ました。
そこで出会ったのが料理長の五島英吉です。
長崎出身の五島英吉は、旧幕府軍として各地で転戦、最後は箱館戦争で負傷しハリストス正教会に逃げ込みました。
教会の神父は彼を助けるかわりに10年間教会で働くことを約束させました。
五島は教会でロシア料理やパン、菓子の作り方を学び、たちまち上達していきました。
そして10年の約束が終わったころ初代・若山惣太郎と出会い2人で店を始めました。
これが『五島軒』の始まりです。
ロシア料理からフランス料理へ転換した五島軒
当時の函館は国際貿易港として、アメリカをはじめ諸外国の船が往来、外国人のための西洋料理店がすでにありました。
五島軒も開店当初、外国人や外国船にパンや西洋料理を納めていました。
また早期にロシア料理から当時の主流だったフランス料理へと転換しました。
二代目・若山徳次郎は東京の帝国ホテルで料理の修行をしたあと、大正6年にオーナーシェフとなり、現在の五島軒のフランス料理と洋食の土台を築きました。
5回もの火災に見舞われた五島軒
また五島軒の歴史を語るうえで欠かせないことは5回もの火災に見舞われたことです。
- 1886年4月、店舗焼失。のち新築移転
- 1907年8月、函館大火で被災。のち現在地に新築移転
- 1921年4月、函館大火で被災。のちに新築復旧
- 1934年3月、函館大火で被災。のちに新築復旧
- 2002年9月、隣の空き家から出火し本館延焼。のち復旧
以上の5回もの火災に見舞われながらも五島軒はそのつど立ち上がってきました。
五島軒が140年つづく2つの理由
老舗の西洋料理店が消えているなか、なぜ五島軒は140年余りの歴史を歩むことができるのでしょうか。
それは2つの理由が考えられます。
1つには五島軒はすべての客に対応できることです。
五島軒のメニューをみると15,000円を超える高級コースもあれば、1,500円のランチもあります。
どちらかの客層に特化するのではなく、どんな客層にも対応できることが五島軒の強みであり誰からも長く愛されるお店になった理由だと思います。
2つには客の好みにあわせてつねに変化していることです。
客の味の好みは時代とともに変わっていきます。
とくに最近は柔らかいものが好まれるようになっています。
客が気づかない変化に対応して五島軒の料理は変化をするから、客は変わらないように感じます。
五島軒は長い歴史を有していながらも、伝統に固執することなくつねに変化していくから140年つづけることができ、これからも長く客に親しまれる店でありつづけることでしょう。
五島軒伝統のカレー
五島軒の数あるメニューのなかでも、カレーは初代料理長・五島英吉が創始し二代目・若山徳次郎によって完成された伝統の一品です。
平成元年に天皇・皇后両陛下が行幸啓され、五島軒にて御昼食。
そのとき「リッチ鴨カレー」などを中心としたコース料理をお召し上がりになりました。
このことからも、カレーは五島軒の看板メニューということがわかります。
この看板メニューをお家で手軽にあじわうためレトルトカレーを完全自社生産により製造しています。
工場では3つのことを心がけています。
- 可能なかぎり北海道産の具材をつかうこと
- レストランそのままの味を届けること
- 商品を手頃な値段で提供すること
そのため北海道北斗市に第一工場と第二工場の2つの直営工場を建設し、本店レストランでキャリアを積んだ料理人を工場長にすえ、全国に五島軒の味を届けています。
五島軒のレトルトカレーを食べてみました
18種類もある五島軒のレトルトカレー
五島軒のレトルトカレーはじつは種類がたくさんあります。
一覧にしてみました。
- 白い函館カレー
- 函館フルーティカレー
- 函館カレー
- バターチキンカレー
- イギリス風カレー
- 究極の函館カレー
- ETAS野菜カレー
- 明治のカレー
- あいがけカレー
- カレー百年物語
- まろやかほぐしカレー
- 函館海の幸カレー
- 函館ヘルシー野菜カレー
- 蘆火野カレー
- 五島軒ビーフカレー
- 海鮮カレー
- スパイシーほぐしカレー
- 函館挽肉カレー
以上カレーだけで18種類あります。
とても全種類お伝えできませんので、今回はもっともポピュラーな③「五島軒函館カレー」ともっとも高価な⑯「海鮮カレー」を食べてみました。
五島軒函館カレー(中辛)
レトルトですのでとても簡単です。
鍋にお湯を沸かし、沸騰させながらカレーが入っている袋を5分程度いれるだけです。
まちがいなく五島軒のお店の味です。
カレーソースはとろりとして甘みも感じます。
じゃがいも、ニンジンなどの具材はレトルトにしては大きいほうだと思います。
とてもおいしいです。
海鮮カレー(中辛)
こちらは袋が2つ入っています。具材用とカレーソース用です。
鍋にお湯を沸かし、沸騰させながら2つの袋を同時に入れて5分程度温めます。
同じ中辛ですが、海鮮カレーのほうが辛さが際立ちます。
こちらはなんといってもホタテ・エビ・カニ・イカという豪華な海鮮具材が特徴です。
こちらもおいしいです。
コロナ禍を耐える老舗『五島軒』の今を伝えます一期一会の御縁に感謝。法雅(ほうが)です。北海道・道南に住み始めて6年目のアラフィフ住職が、函館のランチのお店を紹介するシリーズ企画『函館deランチ』。今回は函館でもっとも有名な[…]