日本の子育ての大変さは、経験しないとわからない【就活期までの実体験】

お疲れ様です。法雅です。

法雅の子供は2人とも、子育てとしては、おおきな節目の最終段階に入りました。
いわゆる「就職」です。
2人とも、およそ1年でどこかの会社に入る、そこまでたどり着きました。

いやー!長かった。
もう1回、最初から子育てをしたいかと言われれば、「遠慮します」と答えます。

しかし、20年あまりの子育てをふり返り、つくづく日本の子育ては大変だということが実感できました。
そして、法雅は2つの持論をもつようになりました。

①日本の子育ては、もっと国や自治体などが支援すべき。
②子供のためにもっと税金を投入して、平等な教育を受けさせるべき。

なぜ、このような考えを持つようになったのか、法雅自身の体験を通じて書いていきたいと思います。

日本の子育ての大変さ。その根源は「自力前提」だから

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一言で「子育て」と言っても、その家庭の家族構成や経済力などによって違いがあるはずです。
ここでは、バツイチで2人の子供を支えつづけた法雅の主観による「個人の体験」と受けとめていただければと思います。

離婚した時の体験はこちらをご覧ください。
「2話 大震災のあとの大身災。の巻」

「子育ては家庭がするべきもの」の呪縛と、現実社会の乖離(かいり)が大変さを生む

そもそも日本の子育ては「自力前提」だということが、20年間をふりかえっての感想です。
それはきっと、日本が古くからもっている「子育ては家庭がするべきもの」という一種の呪縛から脱することができないためだと思います。

しかし、日本の現状をみると、世界に類をみない少子高齢社会になりました。

少子化が進み、人口が減っています。

たとえば、アラフィフ法雅の年齢で考えると、祖父母の世代は10人近い兄弟がいることが珍しくなく、父母の世代は5人兄弟くらいとなり人数が減っています。

法雅の世代では2、3人ほどとなり、さらに減っています。

つまり、身近に頼れる親族の人数が減りつづけた結果、子育ての体力的・精神的・財政的な負担が過度に高まっているのではと考えます。

楽しいはずの子育てなのに大変

それでも夫婦ともに健康で、バリバリ働いて経済的にも余裕がある家庭はまだよいですが、そういう家庭ばかりとは限りません。

社会構造から見ても、すでに日本は、「子育ては家庭がするべきもの」という呪縛が、現実にはまったく通じない社会になったと法雅は思います。

「自力前提」の子育てを求めた結果、児童虐待や家庭不和、ノイローゼなど、本来は楽しいはずの子育てとは真逆の状況が起きているのです。

けっして、その家庭が不まじめな子育てをしてきたわけではありません。
まじめに子育てしようと戦った結果がそうなのです。

そうならないよう、もっと国が、自治体が、社会が、積極的に子育てを支援する環境をつくるべきだと思います。

ちがう人生を歩んだ2人の子育ては、とても大変

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法雅の子供は2人とも就職間近となりました。
上の子供は現在大学3年生、下の子供は学校を退学して2年間プログラミングの勉強をし、IT企業への就職活動をしています。

2人ともちがう人生を送ったため、おかげさまで2倍の子育て経験を積むことができました。
そこから見えてきた日本の子育て事情を書きたいと思います。

「日本は教育費にとてもお金がかかる国」だから大変

子供を出産した時には出産祝金がでたり、乳幼児の健康診査、自治体によっては医療費免除など、乳幼児の行政サービスは手厚いものがあると感じます。

一方、教育のこととなると、とたんに家族まかせになるのが日本の特徴です。
つまり、各家庭の経済力によって教育の方針は決めてくださいというスタンスです。

見方を変えれば、子供の教育への税金投入が限られているため、教育方針は家庭に委ねるしかないともいえます。

事実、経済協力開発機構(OECD)がおこなった日本の教育調査では、

  • 幼児教育及び高等教育に対する支出は、その50%以上が家計から捻出され、各家庭に極めて重い経済的負担を強いている。
  • 日本は、高等教育の授業料がデータのある加盟国の中で最も高い国の一つである。また、過去10年、授業料は上がり続けている。

(参照:文部科学省「OECDインディケータ」2017年版)

と報告され、日本の教育への公的支出がOECD加盟国(34か国)のなかで最低ランクに値することが明らかにされています。

つまり、教育に関しては自分たちでなんとかしてください。これが日本の姿勢です。

法雅が2人の子供を就学させた時の、リアルな金銭事情を体験談としてまとめています。
「8話 上の子供は巣立ち、ここからが本番。の巻」

「16話 下の子供の高校入学と学費のやりくり。の巻」

「17話 上の子供の奨学金と下の子供の不登校。の巻」

「複数のアルバイトをしながら通う学生が多い現実」親も子供も大変な現状

国は数年前からようやく重い腰をあげて、高校無償化、大学無償化へ舵をきりました。
ですが、本当の無償化とはいえない現状に法雅は落胆しています。

つまり、学生全員が無償化にならないこと。
授業料のほかにもかかるお金があることです。

高校無償化、大学無償化というなら、完全無償にしたほうがいいのではないでしょうか?
法雅の上の子供が今年、大学無償化の書類を出しましたが通りませんでした。

落ちるって、どういうこと?

現在、授業料を稼ぐため2つのアルバイトをして学校に通っています。
学ぶための学生に、これだけの負担を強いる。これが、今の日本の教育です。

日本学生支援機構は、平成28年度学生生活調査結果のなかで、大学生のアルバイト従事状況を報告しています。その結果、以下のことがわかりました。

  • 昼間部の4年制大学に通う学生のうち、83.6%がアルバイトをしている。
  • 全体の36%の学生が、生活困難なためアルバイトをしている。

(参照:『平成28年度学生生活調査結果』10ページ)

3人に1人の学生が、アルバイトをしないと大学に通えないのです。

法雅の子供のように、いくつかのアルバイトをしながら学校に通っていることを、決して美談にしてはいけません。
これは異常事態だと思ってほしいのです。

もっと子供たちの教育に税金を投入して、誰もが平等に教育を受けることができる社会になってほしいと願っています。

中途退学した時の子育てのポイントは「子供の意志で社会の軌道にもどること」

法雅の下の子供は、高校2年で退学しました。
そのまま学校に行きつづけていけば就職に有利な学校だけに、退学の判断はとても重かったです。

しかし、当時の下の子供の様子は、とても学校を続けられるような心の状態ではなく、生きる目的をも見失っていました。
その状態から前に進ませるためには、人生の再設計をするくらいの労力がかかることを覚悟しなくてはなりませんでした。

この時の詳しい体験はこちらに書いてあります。
「18話 下の子供とじっくり向き合う。の巻」

現在、下の子供はアルバイトをしながら、IT企業への就職活動をしています。
また、高卒認定試験に合格しましたが、高校卒業の学歴を取るため通信制高校に進学しました。

すべて子供本人の意志で決めたことであり、ここまで立ち直るのに2年かかりました。
その間、焦らずじっくりと下の子供と話しあったりして、向きあってきました。

2年間という時間が長いのか短いのかはわかりませんが、あせって事を進めても結果は同じです。

子供自身から社会の軌道にもどるのを、じっくり待つのです。

学校も社会の一部。
学校を退学することは、社会の軌道を離れることと同じだと思います。
ゆえに退学の決断は重いのです。

そこから、もう一度社会の軌道に乗せるためには、子供本人がもう一度生きる方向性を見つけ、経験させて自信を高め、自ら社会の軌道にもどるようになること。

親としては、そうなるまで焦らず、助言をしたり、経験させるための支援をしたりすることが必要だと思います。

けっして退学は「悪」ではありません。
生き方の見直しに他ならないのです。

まとめ「日本の子育ては大変」だからこそ楽しまないと損

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さて、これまでは約20年間、子育てをしてきた法雅の本音を書いてきました。
それが以下の通りです。

①日本の子育ては、もっと国や自治体などが支援すべき。
②子供のためにもっと税金を投入して、平等な教育を受けさせるべき。

しかし、かといって法雅の理想通りの社会になるかといえば、残念ですがなりませんし、変化を待っている間にも子供はどんどん成長してしまいます。

子育ては、立ち止まってはくれません。
やるしかないのです。

きっと、これまで法雅がやってきた子育てを参考にして、将来、子供たちが親となり子育てをすることでしょう。
法雅がやってきた子育ての評価は、子供たちがするもの。
良いと思えば受けつぐでしょうし、悪いと思えば受けつがない。

つまり私たち親は、失敗を恐れずに子育てをすることが大切だと思います。
そもそも完璧な子育てなんてありませんから。

今は子育てが大変でも、大きくなってしまえばあっという間の出来事です。
そのなかで強く思い出に残っていることは、どれも苦労をした思い出のはずです。

「日本の子育ては大変です」

だからこそ、その苦労が良い思い出になるよう、子育てを楽しんでいただきたいと願っています。

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。

(追伸)
上の子供の高校受験の体験は、この2話にまとまっています。
「5話 つきっきりで勉強。の巻」

「6話 大スランプと高校受験。の巻」

家族写真
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