仏教用語『我慢』我慢せず。どうやってステイホームを楽しむか考えよう

仏教用語『我慢』の意味

『我慢』(がまん)

「我」⇒自分「慢」⇒慢心。自分はすごいんだと思い上がることが我慢の本来の意味。

じっと耐え忍ばなくてはならない時に、自分だけ好き勝手なことをする。まわりから、それは我慢(思い上がりの心)だと指摘され、じっと耐え忍んだことから、いつのまにか我慢イコール忍耐に意味が変わった。

仏教用語『我慢』と時事をまじえた法雅のひとりごと

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

新型コロナウイルス感染拡大をふせぐための緊急事態宣言が4日、5月末まで延長されることが決まりました。

正直、ステイホームに飽きたという方。
5月末までの延長に気持ちがもたないという方もいることでしょう。

しかし、今回の新型コロナウイルスはいまだ謎の多い感染症です。
いま世界中の科学者や医者が研究をしていますので、私たちは一日もはやい治療法の確立のため、医療崩壊を防ぐためにも感染防止に協力していくことが大事だと思います。

あちらこちらで「ガマンをしよう」と聞こえてきますが、人間は長期間ガマンができる生き物ではありません。

生活のなかに生きる仏教用語『我慢』

そもそもガマンは「我慢」。仏教からきている言葉です。
「我」⇒自分「慢」⇒慢心ですから、自分はすごいんだと思い上がることが我慢の本来の意味です。

いつの時代もじっと耐え忍ばなくてはならない時に、自分だけはイイヤと好き勝手なことをします。
するとまわりから、それは我慢(思い上がりの心)だと指摘されてじっと耐え忍んだことから、いつのまにか我慢イコール忍耐に意味が変わりました。

言葉は生き物ですので、人の生活にあわせて意味が変わるのは自然だと思います。
ですが我慢という言葉は、人間は欲望のままに好き勝手なことをする生き物だということを再確認させてくれます。

ですから長期間のガマンはできません。

『我慢』せずステイホームを楽しもう

いっそ、こういう時期だからこそステイホームを楽しんでみたらどうでしょうか。

法雅がいう楽しむとは、テレビをみるとかゲームをするとかではありません。
自分の身になることをしてみて自分の成長を楽しむことです。

法雅は住職ですので、もともとステイホームが職業のようなものです。
ですが緊急事態宣言以降はいろいろな行事や出張がキャンセルして、お寺に缶詰状態になりました。

そこで1ヶ月前にブログを始めました。
ネットという慣れない世界に飛び込みましたが、1ページずつアップするたび自分のブログが成長するようで見ていても楽しいですし、1つの記事を書くためにいろいろと調べていくと、いろんな発見ができて自分の知識がひろがることが楽しいです。

こんな形でステイホームを楽しめるとは知りませんでした。

皆さんはいかがでしょうか。

この時期に資格をとるのもよいでしょうし。
時間が経つのを忘れるくらい没頭できる趣味を見つけてもよいでしょうし。
花を育ててもよいのではないでしょうか。

いつ終わるかわからない新型コロナウイルスとのたたかい。
先が見えないからこそ「我慢」せず、ステイホームを楽しんでみたらどうでしょうか。

我慢アイキャッチ画像
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