仏教用語『退屈』退屈な人生を送らないための、良い友人をもつススメ

仏教用語『退屈』の意味

『退屈』(たいくつ)

仏道修行の苦しさ、むずかしさに負け、精進しようとする気持ちをなくすこと。
文字通り、仏道修行に退き屈したことをいう。

現在ではやることが無くて暇をもてあましている状態をいう。

仏教用語『退屈』と時事をまじえた法雅のひとりごと

「楽しくないことを1人でやるのは辛い」は当たり前

「一期一会の御縁に感謝」僧侶歴30年の現役和尚・法雅(ほうが)です。

ダイエットってなかなか続かないですよね。
法雅もやらなくてはと思いつつ、なかなか行動できません。

そしてダイエットを始めたとしても、楽しさを感じないと続かないものです。

ある調査によれば、ダイエットに挫折する最大の理由が「1人でやるのが辛い」です。
じつに全体の33%の人がそう答えています。

つづいて24%の人が「楽しくないから」という理由をあげています。
これはダイエットに限らず、自分を変えようとおもって行動することは、どちらかといえば辛いこと、楽しくないことです。

そこに1人でも仲間がいれば変わってくるでしょう。
とくに自分が逆境にたたされた時、本当の友の存在が不可欠だと思います。

人生の逆境の時こそ、「本当の友人」が不可欠

7月18日、俳優の三浦春馬さんが亡くなったことが報道されました。

『ごくせん』や『永遠の0』といった作品にでていた春馬さん。
若いころから活躍をみてきた法雅にとって残念な知らせでした。

なにが彼をそこまで追い詰めたのか知るよしもありませんが、本当の友がいれば結果はちがっていたのではないかと思います。

『論語』の「益者三友損者三友」

自分にとってプラスになる3人の友人

『論語』に「益者三友損者三友」という言葉があります。
『論語』とは、今から2,500年前の中国に実在した孔子という人が、弟子たちに教えた言葉をまとめた書物です。

孔子は言います。
自分が逆境に立たされたとき、自分にとってプラスになる友人は次の3人です。

その3人とは、

  • 「直なる友」正直な友…自分の欠点や間違いを指摘してくれる友。
  • 「諒なる友」誠実な友…困った時に自分のことのように親身になって相談にのり、かつ動いてくれる友。
  • 「多聞の友」多くのことを知っている友…知識が豊かで冷静に判断をしてくれる友。

こういう三人の友を持っていれば、たとえ自分が厳しい立場、逆境に立たされても、決して折れることのない人生が送れることを教えています。

いいかえれば、やはり人間は1人ではまっとうに生きていけないことを教えてもいます。

苦しいときには、なおさら誰かの支えが必要です。

自分にとってマイナスになる3人の友人

反対に自分にとってマイナスになる3人の友人とは、

  • 不正直な友
  • 不誠実な友
  • 巧言(こうげん)を操って恥じぬ友…口先だけの友

こういう友がいたとしたら、徐々に距離をとったほうが賢明でしょう。
いずれにしても、友達次第で有意義な人生にもなるし、反対に退屈な人生にもなるので友達えらびはとても大事です。

ところで、「退屈」という言葉。じつは仏教由来の言葉だということは、あまり知られていません。

生活のなかに生きる仏教用語『退屈』

そこで本日の生活のなかに生きる仏教用語。
今回は『退屈』です。

「退屈」という言葉は仏教からきています。
もとは仏道修行の苦しさ、むずかしさに負け、精進しようとする気持ちをなくすことをいいました。

文字通り、仏道修行に「退き屈した」ことが退屈です。

それが現在では、やることが無くて暇をもてあましている状態の意味で使われています。

なにかに挑戦しなくなって、暇になったときが「退屈」といえますね。

仏道修行をたすける3人の友「善知識(ぜんちしき)」

じつは仏道修行を退屈しないために、3人の支えが必要だということを『摩訶止観(まかしかん)』という昔の書き物に記されています。

①外護(げご)の善知識

外側から修行者を守り、安心して修行できる環境を与えてくれる人を指します。
たとえば修行中において、お腹がすけば修行にも身が入らないので、温かい食事や修行に適した場所など、自分が修行に打ち込める環境を与えてくださる人、それが外護の善知識です。

②同行(どうぎょう)の善知識

ここでいう「同行」とは、「お互い」という意味です。
お互いにしっかり修行していこうと励まし合う。
お互いに欠点を注意しあう。このようにお互い支え合って正しく修行の道を歩んでくれる人、それが同行の善知識です。

③教授(きょうじゅ)の善知識

修行を正しく教えてくれる師匠のことです。
ややもすれば自分勝手に修行をしがちです。
まちがった修行をしないためにも正しく教えてくれる師匠の存在が不可欠です。
これが教授の善知識です。

正しい指導者、誠実な仲間、修行の環境を与えてくれる人がいて、はじめて有意義な修行ができるのです。

仏道修行といっても、決して1人ではできません。

人生も修行も1人では歩めません。
退屈な人生をすごさないよう、よい友人を見つけましょう。

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